緊急事態が発生したのは5分後にタイムカードを押せば本日の仕事も終了と言うタイミングの午後2時55分だった。
「総務課の矢部です。いつもお世話になります。10号館3階の女子トイレが詰まって生徒が騒いでいます。急ぎ対応頂けますか?」
これは清掃員にとって最も恐れるべき緊急案件である。最悪な事にこの時間パートは全員帰宅している。
「今、向かえるのは私しかおりませんがよろしいですか?」
「良いかと思います。」
半笑いの矢部の声がすぐ行けやと急かせているようだ。基本この学園では男性スタッフのトイレ清掃は禁じられている。いつもなら同じように半笑いでパートに出動命令を下せるのに。
バケツにラバーカップ、水切り、雑巾、モップ、大量の新聞紙とゴム手袋を放り込みいざ出動だ。
現場につくと大騒ぎする女子大生がたむろしていた。エレベーター前にゴキブリが死んでいるだけで騒然とする乙女たちだ。
「あっ 来てくれはった!」
清掃中の黄色い看板を立て中へ入ると洗面台の鏡の前で化粧中のお年頃は出ていく気配もない。幸い案件の洋式トイレからは水の溢れはなく水位が高い程度だった。中高トイレなどのケースでは床面汚物の海と言った大惨事も珍しくないのだ。
ここで流せば大惨事、大抵ペーパーの使い過ぎで溶けきれずグイっと配管に詰まっていて試しに流そうものなら一気に水が溢れだし床面が薄茶色の湖と化すのだ。
ラバーカップを便器の中の排水口に押し当て体重をかけシュポッとやる。それを何度も繰り返すとゴボっと水が抜け詰まっていたペーパーと大便の破片が水面に浮かびあがり何かの実験映像のように対流し始めた。完全に抜けるまでこの作業を繰り返すのだ。
便器の前に座り込み手際よく洗剤で綺麗に仕上げて任務完了だ。
装備一式を下げて学園の広場の階段を下りながら幹夫はつぶやいた。
「まったく、たまらんで… マニアには」
広場に設置してあるオープンカフェならぬテーブル席の学生の中からこちらに手を振る姿が視界の片隅に映し出された。友達とはしゃいでいる莉奈だ。気づかないそぶりで立ち去り、そそくさと詰め所に戻ったのは先日の出来事に気が咎めていたからではない。思わぬ莉奈のテクニックで瞬殺された敗北感からに他ならない。
案の定スマホのアプリがピコンッと鳴る。
「無視したでしょ!!あとで出頭しなさいよー ついでにポッキーのイチゴ味買って来てね」
望むところだ、今日はぎゃふんと言わせてやる。自称関西で三本の指に入る電マ使いである幹夫は反撃の狼煙を上げようとしていた。
キャンパス内のコンビニでポッキーとおやつを調達し莉奈の研究室を訪れたのはすでに午後5時を回った頃だった。大急ぎで自宅に機材を取りに行く手間のかけようだ。
帰宅間際の糞詰まり事件の話で大いに盛り上がった後、幹夫は満を持してカバンから怪しげなグッヅを取り出した。
「何ですかソレ?あっ エッチなやつでしょ?」
「違うわ!普通に電気屋で買える癒しの電化製品や、今日はいつものお返しにしてあげよー思て持って来たんや」
莉奈はなるべく薄着でと言う要望に応えるべく、クシュっと丸めた衣装を巡業セットの詰め込まれたキャリーバックから取り出した。
「どう?可愛いでしょ?」
それは水着と言うかブルマと言うか兎に角メイド服風の可愛らしい衣装だった。
エステ台に仰向けに寝転ばせ、身動きの取れないよう両手錠と赤いロープで身体を台に括り付けた。オイルボトルから硬質のオイルを手に取り脇の下に這わせると莉奈の首が仰け反り口元は笑っているように見えた。お腹を揉みあげそのまま胸の頂きに辿り着くとさすがに興奮の吐息が漏れ聞こえてくる。
薄手の生地越しに尖りを指先に摘まみ転がしてやると身体が弓なりになり、じっとりとした喘ぎ声が奏で始められた。
両太腿を撫で上げ焦らしながら股間の付け根の筋をコリコリと摘み上げると面白いように身体が跳ねるのだ。極薄のブルマごと中指をその膨らみの溝に押し当てると滑っとした感触で膣内へと招き入れられる。同時にもう片方の手の人差し指の腹でスリットの付け根から飛び出した女の子の最も敏感な肉豆をコロコロと転がす。仰け反る身体はそれだけで芸術品のようだ。
ブーンと音を立てた按摩器は施術部分が円盤状になっていてその板の上の円周上にそれぞれが独立して回転するボールが埋め込まれている。そのぐりぐりを大股開きの中心に宛がうとブルブルとした振動が紺色のナイロン生地を波打たせた。堪らず仰け反る股間の中心に再び指を突き立て挿入する。指先をカクカクと動かしながらスリットを回転する円盤と次々にグリグリとした球体が襲い来るのだ。脚がツッパリ腰を大きく突き上げたかと思うとガクッと堕ちてくる。その度に指先が莉奈自身の身体の重みでより深くに挿入される。いつ果てるとも知れない官能エステが莉奈を何度も逝かせ続けた。
◆DVD付き現物衣装:回転按摩逝きメイド服+妄想エステ倶楽部DVD
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